さて、レース当日となる。
コースの高低差を想像して緊張し、眠りが浅かったような気がした。そのためかGarminのBody Batteryが50である∑(゚Д゚)。しかしFC東京ユニを着たら、謎の活力が湧いてきた。
朝食はホテル尾花のレストランで焼き鮭にごはん、三輪素麺に湯豆腐、大和茶ぷりんを頂いた。ぷりんが実においしい。
ホテルからロートフィールドまでは徒歩移動だ。途中、猿沢池そばで大勢の鹿が移動していた。まさか、彼らは毎朝出勤しているのか?
ロートフィールドに到着後、出走用に着るものを整えて、荷物を預けて競技場に向かう。そしてJリーグ奈良マラソン支部さん主催の決起集会に参加させて頂いた。今回は、これまでに参加した決起集会の中では最大の参加者ではなかったかと思う。今年2月の京都マラソンでお会いした方、Xでやり取りしたことのある方、初めましての方とエール交換である。それからシーズン終盤の決起集会は優勝、入れ替え、消化試合と色々話題が盛り上がりますな。
#Jリーグ奈良マラソン支部 2024#Jユニランナー #Jサポランナー #奈良マラソン #奈良マラソン2024 #奈良クラブ #NARAX #Jリーグ #百年構想 pic.twitter.com/TpvUfYCK0I
— Jリーグ奈良マラソン支部 (@J_naramarathon) 2024年12月8日
主催者のこばさんのレポートはこちら。
奈良クラブさんの公式Xにも、集合写真が載っていた!
#奈良マラソン2024 にて奈良クラブブース出展、#シューカくん が応援に駆けつけました🦌💨
— 奈良クラブ (@naraclub_info) 2024年12月9日
ランナーの皆様、寒い中本当にお疲れ様でした‼️#奈良クラブ#Jユニ集合#Jリーグ奈良マラソン支部 pic.twitter.com/CZcgqLbT9n
集会終了後、整列位置に並ぶ。それにしても寒い。会場に着く前にコンビニで貼るカイロを買ったのに、うっかり貼り付けるのを忘れていたのだ。それから、今年の東京は12月まで暖かかったので寒さに順応できていない。モンベルの折りたためるシェルの上に、前日に頂いた大会ロゴ入りビニールをかぶって寒さをしのいだ。
号砲から10分ほど待ってスタートした。まずは下り坂、その後は奈良公園まで上がったり下がったりである。ひたすら抑え気味に進むことにした。前日下見したおかげで平城宮近辺の直線はそれほど長く感じられなくて良かった。平城宮の折り返しを過ぎたあたりで、歌手の川井聖子さんが高いところから声援を送ってくれていた。
近鉄奈良駅から奈良公園までの坂は最初のハードルである。このあたりの交差点名が「油阪」だったが本当に油のようにじっとりと傾斜が効いて消耗した。
飛火野のあたりで、Jユニランナーの応援・集計・写真撮影組の皆さんにエールを送っていただく。アウェイのレースで、このような応援は大変ありがたい。10㎞以降は下り坂と平坦な道ですいすいと進んだ感じがする。途中、少年たちがお店の前で太鼓を叩きながら「勝ったら焼肉、負けたらもやし」と歌っていて面白かった。焼き肉が好きなので頑張ろうと思った。
さて、15㎞を過ぎてからがコースの本番である。道が徐々に高度を上げてきた。18㎞の山に入る前あたりですでに力尽きてしまい、ここからは上りは歩きで下りと平坦はできるだけ走る方法に変えることにした。山道に入る前に、忌野清志郎コスプレの方の歌を聴く。生演奏なのがすごい。
山道は思ったよりも上り区間が短く、ちょっとほっとした。
山道を越えて天理市に入り、町の中をうねうねと走る。25㎞地点で出るというぜんざいが心の支えであった。そして天理教本部前の坂の銀杏並木がとてもきれいであった。ぜんざいは、寒さの中で頂くのでおいしさが一層身に染みた。
25.8kmの関門で、かなり制限時間に近づいていることが分かり半分あきらめモードになり、それでも歩いたり走ったりを交互に繰り返して30㎞までたどり着いた。そしてもうこのまま関門にかかって来年また奈良マラソンに再挑戦か…と思ったところで救いの神が現れた。ゴールサポートのペーサーさんたちである。彼らはこの後、コースの様子を教えてくれたり関門までの時間を教えてくれたりして引っ張ってくださった。
34.4㎞以降は関門閉鎖との格闘であった。関門が近づくごとに役員さんやペーサーさんが閉鎖まで何分かを知らせてくれるのでひたすら走る。34.4㎞は3分前、38kmと39.6kmは1分前の通過と、相当スリリングな展開となった。このように関門と追っかけっこになるレースは初めてで、終わってみるとこれはこれで少々楽しくもある。
それから、35kmあたりで田園風景の向こうに興福寺の五重塔の工事の足場が見え、あと少しだ…とも思った。
東大寺の前あたりは観光客と鹿で大混雑で、その中を走る抜けるというのも面白い経験である。ここからは下り基調で楽になってきた。また、往路と同じ地点におられたJユニランナーの応援隊の皆さんや、レースを終えたJユニランナーの皆さんが応援してくださり、このおかげで軽やかに走ることができたと思う。
そういえば、コース途中で何回かボランティアの若い方から「東京がんばれ!」と声をかけて頂けたのもうれしかった。
残り1㎞の上り坂を越えるとゴールのロートフィールドである。有森さんが競技場の入り口で「あと5分で(競技場のゲートが)閉まっちゃう!」とあおってくださる。そして何とかゴールすることができた。ペーサーさんの後押しと沿道の熱気のある応援と有森さんのあおりのおかげでゴールできたと思う。
ゴール前に雨がぱらついたが、そのせいかゴールのタイミングで競技場から虹を見ることができた。ドラマチックな幕切れである。
ゴール後に提供されたほうじ茶がおいしかった。
完走メダルは、春日大社の瑠璃灯をモチーフにした素敵なデザインだった。
今回は、秋以降の走り込みが足りていなかったのとコースの様子が分からなくて緊張しすぎて疲労がたまってしまったのがポイントだったと思う。しかし上がったり下がったり風景が良かったりといいレースだったので、走力をもっとつけて再挑戦したい。