続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

1999年春、那覇の街に人がいなくなったひととき。

高校野球の思い出」といえば、1999年春のセンバツ沖縄尚学高校の優勝一択です。

私はこの年の春に沖縄の大学の研究生となり、東京から那覇市に引っ越しました。そしてある日の昼下がり、洗濯機をまだ買っていなかったのでコインランドリーに行って洗濯をしていました。そうしたら、ランドリーに入ってきたご婦人が「早く家に帰りなさい、沖縄尚学が優勝するわよ!」と教えてくれました。
那覇に来て数日、まだ心は都民だった私は、引っ越しのばたばたもあって沖縄尚学が決勝まで進んだことすら知らない状態だったのですが、ご婦人の勧めに従い家に戻りました(洗濯物はどうしたんだっけ?)。
家に帰る途中の道には誰もいませんでした。車の量も少なかったような…。これは那覇市民の皆さん、センバツ見てるのか?…と沖縄県民の高校野球への熱い思いをキャッチしました。

そして沖縄尚学は見事優勝!私は号外をもらうのと、歓喜にむせぶ街を見に国際通りまで向かいました。国際通りのお店では早速優勝セールをしているお店もあり、Gパンを20パーセントオフで買うことができました。

翌日の大学の入学式も、本来は県知事の稲嶺氏が出席されるところを、甲子園に行っているため牧野副知事が代理で出席されていました。
副知事のスピーチの冒頭で「知事は甲子園に行っておりまして…」というところで一同大いにうなずき、ここでも沖縄県勢の初優勝を改めて実感しました。

そのあと興南高校が春夏制覇を達成したりと、沖縄県高校野球の強豪県となりました。
今回のセンバツも、具志川商業が21世紀枠で出場し初戦を突破していました!そしてセンバツが始まると、あの那覇の街がが静まり返った日を思い出すのです。

※Noteに2021年3月23日に掲載した文章に加筆修正しました。

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