続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

春だ!踊りだ!踊りだ!春だ!-2021年の「レビュー春の踊り」

2021年3月、新橋演舞場OSK日本歌劇団の「レビュー春のおどり」を観に行ってきました。この時は日本物の「ツクヨミ」と洋物の「Victoria」の二本立てで、当時トップスターだった桐生麻耶さんがこの公演を最後に特別専科に移籍されました。
その昔、OSKの団員名鑑に歌劇学校時代のあどけない表情をした桐生さんの写真が載っていたのを思い出して、こうやって彼女のトップとしての最後の舞台を観ることができたのは感無量でした。あと、桐生さんは確か朝香櫻子さんと共に、近鉄経営時代の最後の団員さんだったかと。
f:id:bondanavera:20221230174136j:image
ツクヨミ」は月をテーマにした作品で、桐生さんが蘇我入鹿伊達政宗と中山安兵衛を演じます。
中でも個人的にツボだったのは中山安兵衛のエピソード。「忠臣蔵」の討ち入りメンバーである安兵衛が、敵討ちの助太刀に高田馬場までダッシュしていく話ですが、この話は大好きだったのでレビューで観ることができたのはうれしかった!高田馬場までの移動を、桐生さんが疾走するだけでなく人をうまく動かして(早変わりも使って!)動的に表現していたのはナイスでした。
それから、狂言回しのヒトヒラ役の次期トップスター・楊琳さんの歌唱力とクールな佇まいは素敵でした。

「Victoria」は、プロローグが印象に残ります。スターがどんどん歌をつないでいき、人のフォーメーションもきれい。それからカーテン前の使い方がうまくて場面ごとのつなぎがスムーズ。これはレビューで大事なことだと思います。
OSKの皆さんのダンスは男役さんも娘役さんもキレッキレなので、観ていて実に気持ちいいです。
最後に、千秋楽だったので桐生さんのためのショーが付きました。OSKの定番ソングのメドレー?でまとめてくれたのはうれしかったです。そしてOSKの最後のお楽しみは「桜咲く国」!
公演の最後に、出演者が「桜咲く国」というOSKのテーマソングを、ピンク色のパラソルを閉じたり開いたりぐるぐる回したりしながら歌います。この曲が非常にテンポの良い曲で、帰り道にハミングしてしまいそうになります。ちょうど桜の満開の時期に「桜咲く国」を聴くことができるのがうれしいですね!
下の映像は、OSKの現役生とOGが「桜咲く国」を歌っているものです。

youtu.be
ちなみにお客さん用にもミニパラソルが売ってあります。なんとアマゾンでも購入できる!

そういえば「桜咲く国」はSKD(松竹歌劇団)でも歌われていて、「男はつらいよ」シリーズで寅さんがSKDにハマるエピソードがあるんですが(マドンナがSKDの団員さんという設定)、寅さんも国際劇場でSKDを観てから「桜咲く国」を歌う場面があったりして、寅さんの気持が分かる…。

※Noteに2021年3月29日に掲載した文章に加筆修正しました。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログへ
にほんブログ村