続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

歌で日本をめぐるーデューク・エイセスの「にほんのうた」

2021年のゴールデンウイークは近辺を散策かジョギングし、読書をし、家のことをあれこれして、という毎日になりました。
私は旅行が好きなので旅に出たい!しかしそういうわけにもいかないので旅行番組を見たりして気晴らしをしています。最近はオンラインツアーも増えていますね。明後日は沖縄にオンラインで行きます。何年ぶりの沖縄だろう。

さてさて、そんな私がこのゴールデンウイークにお勧めしたいのが、「音楽で日本旅行を楽しむ」ことです。題材はデュークエイセスのアルバム、「にほんのうた」です。


このアルバムについては、Wikipedia先生の解説を引用します。

『「にほんのうた」シリーズ』は、1965年から1969年にかけて、永六輔作詞、いずみたく作曲、デューク・エイセスが歌うというスタイルで発表された、風情を織り込んだオリジナルのご当地ソングの総称である。

ドリフも歌った「いい湯だな」とか、京都の場面で時々流れる「きょうとーおおはらさんぜんいん」の「女ひとり」もこのシリーズの作品です。

デューク・エイセスは2017年まで活躍した男性四人組のコーラスグループです。永さん、いずみさん、デューク・エイセスのメンバーが46都道府県と復帰前の沖縄を実際に訪問して作った作品群です。ちなみに、最初はシングルで発売されていました。5年かけて全国をコンプリート…偉業だ!
アルバムでは47都道府県すべてをコンプリートしているので、歌を聴きながら日本旅行気分を味わえる訳です。

今回は、私がお勧めする旅行気分が味わえそうな曲をいくつかご紹介します。

「ホッファイフォー」:北海道
ジャガイモ、とうきび、毛ガニとゆでたての北海道名産をふうふう言いながら食する様子を歌った飯テロソングです。なので、タイトルもはふはふした発音になっています。最後のさわやかな「どうもごちそうさまでした!」の一言が満腹感に満ちています。

「歌おう滑ろう」:山形県
ちょっと季節が遅れますが、爽快なスキーの歌。合間に入るメンバーが話すウェーイなスキー民の声が楽しい。出羽三山の山伏が実際にスタジオに来て吹いたらしいほら貝の音を、ホルンに見立てているところはエッジが効いています。

ロッコン・ロール」:山梨県
ロックンロールのリズムに合わせて富士登山の様子を歌います。男性四部合唱の特徴をうまく使って、一合ごとにコーラスの音の高さが上がっていくというしゃれた作り。おそらく、デュークさんの持ち歌の一つ「ドライ・ボーンズ」を元ネタにしたと思われます。この曲も音が上がっていくのです。

「THE ZEN」:福井県
永平寺のことを歌っています。「永平寺永平寺」とひたすら同じ歌詞が繰り返され、聴いていくうちにこちらもトランス状態に入りそうになります。途中でお経のように唱えられる歌詞がいいアクセントになっています。

オランダ坂をのぼろう」:長崎県
教会音楽風のイントロ、教会の音を模した「ちゃんぽん、ばってん」という歌詞、間奏の中華風音楽と長崎らしさに満ち溢れた明るく楽しい曲です。

このアルバム、他にも北海道から南下したり沖縄から北上したりするのもよし、ランダムにかけて「次はどの県か?」と推測するのもよし、デュークさんの気持ちの良いコーラスを楽しむのもよしです。

それからこのアルバムの隠し味は、
「にほんのうた」だけど世界のリズムを使っている
ことです。
マンボ、ロックンロール、韓半島の三拍子などなど。

そして、早くこのアルバムがリアルな旅の時のBGMになりますように!

※Noteに2021年5月1日に掲載した文章に加筆修正しました。


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村