釜山に行くことにした。
昔から博多と釜山をつなぐ高速船のビートルに乗りたかったのだが、なかなか利用するチャンスがなかった。このたび博多に所用ができ、その前後はスケジュールの余裕があったので思い切って釜山→博多のビートルを予約した。そして往路は成田→釜山とした。
近年は国内旅行ばかりしていて、海外に行くのは何と14年ぶりである!その間にうっかりパスポートを失効させてしまうほど行っていない。
…と、出発前にハプニングが起きた。ビートルが緊急点検を行うことになり、乗る予定の便が運休になってしまったのだ。船旅にこだわってフェリーでの移動も考えたが、かなり予定が変わってしまうので釜山→福岡も飛行機で移動することにした。
さて、成田空港まではスカイライナーを利用した。早くて快適だった。そういえば、成田から韓国に行くのは初めてではないか。昔はよく羽田からソウルに行ったものだ。
成田空港の警察の検問をやっていたところはまだ残っていた。これは一種の現代遺跡ではなかろうか。
こういう風景を見ると、海外旅行に行く気持ちが高まってくる。今回は大韓航空のコードシェアでJIN AIRを利用し、第一ターミナルの北ウイング出発である。
千葉銀行で両替をしたが、日本の銀行式のオペレーションで処理が早い!
出国審査は機械対応、パスポートへの押印は希望者に行う形式に変わっていた。私は押印してもらった。
JIN AIRは大韓航空の子会社らしい。座席は、前との間が歌舞伎座の3階と同じぐらいか。短期間のフライトなら何とか耐えられる。また、乗務員さんの制服の生地の一部がジーンズなのが面白い。
窓際の席を予約したつもりがうまく行っておらず、通路側の席になったので音楽を聴いたり昼寝をしたりして過ごした。今回のフライトは結構飛行機が揺れて、座席で書いた入国書類の文字がすごいことになってしまった。
機内食はプルコギバーガーと水だ。プルコギとパンが思ったよりマッチしていておいしかった。パンが固いタイプなので腹持ちも良かった。水は韓進の済州島の水で、火山があるから水か、なるほど、と。
周囲の人には機内食が出ていなかったので、これは大韓航空予約組のみ提供されたのだろうか。
機内の安全のしおりのイラストに小ネタが色々仕組まれていた。
無事入国を済ませ、スマホの通信方法を変更し、諸々の滞在に必要なものの引き換えを行って、軽鉄道の駅に向かう。
空港のあちこちにいたカモメのキャラクターは、Boogiさんという釜山のマスコットらしい。かわいい。
ホテルのある西面までは、軽鉄道(沖縄のゆいレールっぽい)と地下鉄を乗り継いで移動した。地下鉄の到着サインの音が波の音とカモメの鳴き声になっている。カモメの街、釜山…!
ホテルに荷物を置いて小休憩を取ってから、センタムシティにある新世界スパへ行った。ここは新世界百貨店の一角にあるのだが、新世界百貨店の敷地がえらく広くてたどり着くのに結構時間がかかった。
館内にはドライサウナや大浴場などがあり、ドライサウナは男女共用になっている。館内の飲み食いのお勘定はロッカーキーですませる形式だ。
ドライサウナは様々な種類があってそのほとんどに入ってみたのだが、ハマム形式の部屋が気温も雰囲気も一番自分に合っていた。ピラミッドルームは、ピラミッドパワー?で謎の活力が湧いてきたかもしれない。ここでごろごろしたおかげで、移動の疲れが取れたと思う。
小休止で飲んだ、オミジャ酢?の飲み物がさっぱりとした味わいでおいしかった。
スパには4時間滞在可能だったので、中のレストランで夕食を取ることにした。海鮮チゲ?の定食を選んだ。味噌のチゲだが、ご飯にも合って美味しく頂いた。さつま揚げのような付け合わせも出てきた。レストランは座敷形式で、この手の健康ランドの食事処は座席でくつろぐのが一番である。
スパを退出し、新世界デパートのグロサリーで買い物をして、センタムシティを後にした。
西面駅の地下街の化粧品店はどこもセールをやっていて、2個で1個分のお値段だった∑(゚Д゚)。
サーティーワンにも入ってみたが、日本とフレーバーがかなり違っていた。ブルーベリーヨーグルトを買ってみたが、これはぜひ日本でも…!シングルの値段は、東京都心部とあまり変わらない。
西面市場にある占いの店は、奇門遁甲をやるらしい。「帝都物語」に出てきたやつではないか。
そういえばホテルに戻ってテレビを見ていたら囲碁の番組をやっていて、東アジアの文化のつながりはやっぱり面白いと思った。
1日動き回って疲れたので、早めに寝についた。夜半に激しい雨が降ったようだ。