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心にうつりゆくよしなしごと

高所恐怖症だが標高2450mに到達できた! 立山黒部アルペンルートの旅(長野駅→地鉄富山駅) 

立山黒部アルペンルートを縦断してきた。
10年前に見た映画「黒部の太陽」の聖地巡礼と今年で廃止になる日本唯一のトロリーバス(立山)に乗るのが目的であった。それから、昔から何となく一回行ってみたかった観光コースだった、というのもある。

今回は長野駅まで新幹線で行き、バスで扇沢に移動してそこから立山に抜けて地鉄富山駅まで行くルートを選んだ。
高速バス電気バストンネル破砕帯トンネル階段階段黒部ダム黒部湖階段ダムカレー🍛トンネルケーブルカーロープウェイトロリーバス階段みくりが池と地獄谷ソフトクリーム階段バス七曲り称名滝再びケーブルカー富山地方鉄道、である。
室堂で一泊するのがベターだろうが、どうしても日程がとれず上記の行程を一日で終えて富山に一泊することにした。
ちなみにスケジュールを組むために日本橋とやま館の観光案内コーナーを利用した。ここには様々な観光関連資料があり、観光相談に乗ってくれる方もいて事前調査には大変ありがたいスポットであった。ここに限らず、各道府県の物産館の観光コーナーは活用すべし。
toyamakan.jp
ちなみにアルペンルートを通過する交通機関のWeb切符を買えば上記の交通がワンストップで利用できるし、スタートする地点で乗車する乗り物の予約もできる。
WEBきっぷホーム | 立山黒部アルペンルート

まずは黒部ダムである。映画「黒部の太陽」ではトンネル工事の最難関として破砕帯が登場するが、洗面所の手洗いの水が破砕帯から出た水だったり、破砕帯の水を使った「ハサイダー」が売られていたり、今では観光客の移動に役立つ存在になっているのであった。また関電の電気バスが通るトンネルの途中には破砕帯の表示もあり、映画の最後に三船敏郎が降り立ったのはこのあたりだろうかと思ったりした。


黒部ダムはとにかく大きかった。それしか感想が出てこないぐらい大きかった。また、ダム沿いのレストハウスは黒部湖を眺めながらダムカレーを食べることができてとても良い。カレーにはキノコが入っていて、長野のご当地感があってこれも良い。


黒部ダムの放水を直近で見られるエリアの近くには、「黒部の太陽」のトンネルのセットを再現した場所があり、破砕帯とトンネルで「黒部の太陽」の聖地巡礼はクリアできた、だろうか。

黒部湖から室堂までは、時間の都合で粛々と乗り物を乗り継いでいく。黒部ケーブルカーは、日本でただ一つの全線地下式とのことだ。確かにケーブルカーというと山の景色を眺めながら乗ることが多いので不思議な感じである。

立山ロープウェイに支柱がないことに驚いたが、旅行後にTverで見たテレビ番組によると、雪崩除けなのでそうである。この辺りだったか、乗車待ちの間にスタッフの方が売りに来たホタルイカの干したやつがおいしかったのだが、うっかり買うタイミングを逃してしまった。
大観峰では乗り継ぎの合間に雲上テラスに行って黒部湖を遠くから眺めた。先ほどはえらく大きく見えた黒部湖が非常に小さく見える。一気に高いところに上がってきたことがよく分かった。

トロリーバスには名残を惜しむステッカーが貼られていた。どう見てもバスなのに、電車というのがやっぱり不思議だった。ただ、乗り心地は軽やかだったような気もする。それから、トンネルの途中に「立山直下」という表示が出てくるのにはワクワクしてしまった。これで旅の目的その2もクリアすることができた。

さて、室堂に到着した。室堂ターミナルは、山の中のバスターミナルという感じがして素敵だ。立山山頂簡易郵便局があったので、土産物屋で絵葉書を買って風景印目当てで自分宛てに本文のない手紙を送った。

そしてあまり想定していなかった収穫に気づいた。標高2450mの室堂平…人生で行った場所の中で一番高い地点に来てしまったのだ∑(゚Д゚)。そういえば、土産物屋で酸素ボンベを売っていた…。
高所恐怖症で登山をやらない私が、公共交通機関のおかげでここまで来られてしまった!!立山黒部の開発をしてくださった皆さん、ありがとうございます!
立山黒部の開発と観光 | 立山歴史探訪 | 楽しみ方ナビゲート | 立山黒部アルペンルート

ターミナルの外に出て、みくりが池を半周した後にみくりが池温泉で自家製のブルベリーソフトを頂き、エンマ台から地獄谷を見物して元の道を引き返してきた。あいにくガスっていたのだがそれでも山々の眺めはなかなかのもので、晴れていただどれだけ絶景なのだろうと思った。次は室堂に一泊してのんびり風景を眺めたり散策したりしながら過ごしてみたいと思った。

室堂からは立山高原バス美女平駅に向かう。車内では観光案内のビデオが流れ、称名滝の見える場所などの見どころでは停車してくれたり、途中で飽きることがなかった。通過した道はマイカーは入れないそうで、そのせいかスムーズに移動ができた。

美女平からは再びケーブルカーに乗った。こちらのケーブルカーは車体の前に巨大な荷台がついていた。立山黒部アルペンルートの乗り物たちはキャラが立っていて実に楽しい。

最後の乗り物移動は、富山地鉄だ。疲れていたので特急で富山に行くことにした。乗ったのは元京阪の車両と見た。地方鉄道で第二の人生を送る車両を見るのは大好きだ。

無事に地鉄富山駅に到着し、スタバで一服してからホテルに行った。夕食は、寿司屋でおいしい寿司を頂いた。満足である。

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