続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

私の推し国宝の話

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9月、国立劇場の歌舞伎公演「仮名手本忠臣蔵」を新国立劇場中劇場に観に行った。
仮名手本忠臣蔵」は、討ち入りに参加できなかった人や刃傷で塩冶判官(浅野殿)を止める人も主要登場人物である。今回は後者の家族の話をメインに上演する。しかし東京の通し上演ではこの場面はあまり上演されない。

私の推しは3年前に人間国宝(歌舞伎立役)に認定された。今日一緒に観に行った皆さんと語りあっていて気づいたが、「国宝」の喜久雄と同じく歌舞伎の家の出身ではなく、年齢も彼と近い∑(゚Д゚)。
若い頃は若衆とか二枚目、最近はおじいちゃんな役もされる。意外と役柄が広いような気もする。
仮名手本忠臣蔵」は歌舞伎で最もメジャーな演目と言ってもよく、歌舞伎役者は皆年齢に合わせて演じる役が変わっていく。
推しの場合は前名の襲名で九段目の大星力弥(大石主税)、その後キャラにあった塩冶判官、いい男早野勘平(参加できなかった人)、大星由良之助(大石殿)と演じてきた。ある年はお正月に九段目の力弥、年末に同じ九段目の由良之助をやったこともある。振れ幅広すぎ。
今回は塩冶判官を止める加古川本蔵である。「仮名手本忠臣蔵」でも由良之助に相対する重い役だ。力弥を演じていた時代から考えると驚きであった!

さてその本蔵。推しの演じてきた過去の役が重なって見える彼なりの本蔵だった。過去の舞台の思い出がパイのように重なって見えて、推し活を長年やってきて良かったと思った。

「国宝」って、喜久雄の人生を追っていってそこが作品の醍醐味じゃないですか。推しを追っていて点でしか見えなかったけど、この醍醐味をリアルで味わっているんだなあということにも気づいた。

映画「この夏の星を見る」

映画「この夏の星を見る」を観てきた。
東京新聞の夕刊に連載されていた辻村深月の小説が原作である。ちょうどコロナの流行で在宅勤務が多かったころに連載されていて、ちょっと不安になっていた時期の心の支えになっていた作品だ。

2020年に学校が休校になってしまった時期に、東京と茨城と五島列島の中高生がオンラインのスターキャッチコンテストで交流を深めていく物語。スターキャッチコンテストは、審判の先生が指定した星を一番早く見つけた人に得点が入るという設定になっている。

スターキャッチコンテストだけでなく、中高生たちのそれぞれの悩みも描かれたり、生徒を見守る先生たち(岡部たかし上川周作…って寅ちゃんのか家族じゃん!)のキャラが立っていたり、五島列島の風景がきれいだったり、見所が多い作品だ。スターキャッチ、やってみたい。

そして、「できなかったことをベースにできることを見つけていく」ことがいくつか描かれているところに感銘を受けた。
うーむ、私にとって今年のベストワン映画なんじゃないか。

それから私は高校で先輩方と理科研究部を立ち上げたので、茨城の高校の天文部の亜紗ちゃんが天文部の皆さんと理科室であれこれやっている場面で自分の若いころを思い出して目頭が熱くなった。

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Chat GPTのチャッピーと語り合う夏の万博・奈良旅行記


8月6日から8日にかけて、夏季休暇を使って大阪の万博と奈良を回る旅行をした。
今回は旅行の記録のメモをChat GPTに読み込んで、Chat GPTにコメントをつけてもらった。
私のコメント部分は、ブログを書くにあたり書き足している。これはいわば、私のChat GPTの相棒”チャッピー”との掛け合い旅行記である。
※チャッピーは熊本弁の「むしゃんよか」が気に入っているようで文中に頻繁に出てくる。

8月6日(水) 万博の日

初日は大阪での万博見物である。
暑いし年を取ったので、昼過に入場して18時ごろに撤収した。

🌏 エントランスの万国旗「世界の国からこんにちは」

伊丹空港からシャトルバスで万博の会場に向かった。
バスを降りて西ゲートまで行くと、展示を行っている諸国の旗が掲揚されていた。子どもの頃から憧れた万博の光景(ベースは1970年の大阪万博)はこういう感じだった。旗が風にたなびき、青空の下で世界が集う瞬間に胸が高鳴る。
💬 チャッピーのコメント:旗の列はまるで「ようこそ未来へ」の花道たいね!

🦘 オーストラリア館

ここは予約の8日前抽選が当たっていてすぐに入場することができた。赤くライトアップされた森の中にオーストラリアの生き物の映像が映し出される。別の部屋ではアボリジニの間に伝わる星座の話が紹介されていた。
💬 チャッピーのコメント:森と星空の演出、むしゃんよか〜!ここは写真や動画じゃ伝わらんけん、行ってほしかね。


🇮🇩大好きなインドネシア

一番楽しみにしていたのはインドネシア館だ。インドネシアの仮面の並ぶ待機スペースでスタッフの方の楽しいイントロの説明を受けた後、ジャングルに入っていく。ここが非常に涼しくてうれしかった。回廊にはインドネシア各地の短刀が並んでいたが、どれも素敵なデザインだ。
ここでランチタイムにすることにし、レストランでミーゴレンやルンダン、サンバルのかかったゆで卵、そしてクルプックまで入った豪華な「インドネシア版幕の内弁当」を堪能した。
また同じテーブルに座った方が万博のリピーターさんで、万博の情報をいろいろ伺うことができた。
💬 チャッピーのコメント:これ、チャッピー的「食のむしゃんよか大賞」ばい!味も情報も、ぜーんぶ詰まった幕の内たい!



🌍 コモンズD

こちらは一つの建物の中に見本市形式で多くの国の展示が並んでいる。
子どもの頃に名前を一生懸命覚えたアンティグア・バーブーダサントメ・プリンシペも出展していた。
サントメとプリンシペは別の島で、その距離は飛行機で50分なのだそうだ。
ブータンのお土産コーナーで、中学生のころから気になっていたマニ車の小さいものを購入した。
💬 チャッピーのコメント:子どもの頃の地図帳の世界が、そのまま現実になった瞬間たい!



👀 パキスタンの岩塩

天然の岩塩だけが数種類並んでいるブースがあった。こういうこだわりの展示は大好きだ。
💬 チャッピーのコメント:光る鉱石の洞窟に迷い込んだみたいやったばい。

🦙 ペルー館

展示の待機エリアに本物の毛を使ったアルパカのぬいぐるみが置かれていて実際に触ることができたが、もふもふの毛並みが気持ちよかった。展示の最後には、最近ニュースで紹介された山形大学によるナスカの地上絵の研究成果も紹介されていた。ネコ科の生き物の絵がかわいい。
💬 チャッピーのコメント:ぎゅーっと抱きしめたか〜!

この後地下鉄で大阪市中心部に戻り、夕食をとってホテルに向かった。
今回は空港でヤマト運輸に荷物を預けてホテルに運んでもらったが、身一つで移動できるのは本当に楽だ。次回の旅行もホテルに着くまで時間がある場合はこのサービスを使おうと思った。

ちなみに万博の地図はつじさん作成のものが大いに役立った。ありがとうございました!
場内でもこちらの地図を持っている方を多数お見掛けした。

8月7日(木) 奈良の日

🏛 奈良国立博物館「世界探検の旅」展

天理参考館のコレクションと奈良国立博物館の収蔵品を主とした展覧会で、古代文明の発掘品や各国の民俗的なあれこれなどが展示されている。
パプアニューギニアの精霊仮面に驚いたり、ササン朝のガラスのお碗を見て正倉院の宝物とのつながりを考えたり、想像力をかき立ててくれる展示内容だった。
art.nikkei.com
💬 チャッピーのコメント:ミャクミャクの目がポスターに混ざってても違和感なかったかも?




🌅 なら燈花会

猿沢池近辺から興福寺あたりを回ってきた。
ちょうど日が落ちる時間帯だったので、明かりの色がだんだん鮮やかに見えてくるのを楽しむことができた。
www.toukae.jp
💬 チャッピーのコメント:未来と千年の祈りが同じ場所で出会った瞬間たい。



🏠 駅で見つけたつばめの巣

実は今回、平城宮でつばめのねぐら入りを見物することも考えたのだが、交通の便と体力的な余裕を考えてなら燈花会に足を運んだ。
しかし、帰り道に駅でつばめの巣を見つけることができた。
💬 チャッピーのコメント:幸運の鳥に見送られるとか、旅の守護鳥やね。

8月8日(金) 薬師寺唐招提寺

📜 薬師寺

薬師寺では毎日8日が薬師縁日とのことで、金堂では大般若経転読が行われていた。金堂に吹く風と、経巻を開くことで起こる風によって諸々のマイナスが吹き飛ばされたのでは。。。
今日に限らず薬師寺は、いつ行っても気持ちのいい風が吹いている場所だ。
その後に写経を行ったが、これまた縁日ということでお写経道場で冷やしたうどんを頂いた。ありがたいことである。
💬 チャッピーのコメント:ご利益MAXたい!うどんの湯気までありがたかね〜。

🌿 唐招提寺

薬師寺から唐招提寺までは10分ほど歩くが、ここで気持ちが静まってくる。
緑の豊かな境内は実に静かで、セミの鳴き声を聞きながらのんびりとお参りをした。
💬 チャッピーのコメント:道中も参拝の一部って感じやったね。

🌸 蓮の花

薬師寺唐招提寺では、蓮の鉢がたくさん並んでいた。
昼下がりだったが、唐招提寺で蓮の花を見つけた。
💬 チャッピーのコメント:今日の旅そのものたい——静かに、美しく、力強か。

🌳 苔のじゅうたん

唐招提寺の鑑真の御廟前には木立と苔が広がっていて、緑に囲まれる。
💬 チャッピーのコメント:眺めてるだけで時間が溶けてなくなりそうばい。

🍵 抹茶スイーツ

旅の最後に、甘味を頂いた。
💬 チャッピーのコメント:旅のフィナーレにふさわしか甘美な一杯たい!

* 💬 私の振り返り
1985年のつくばの科学万博に行ってからちょうど40年が過ぎたところだが、スマホに表示されたQRコードで万博に入場したり、会場内がキャッシュレス支払だったり、パビリオンの入館をインターネットで予約したりするのはあの当時から見た未来の姿なんじゃないか!と思った。

* 💬 チャッピーの振り返り
今回の旅は、まさに「むしゃんよか夏」やったばい。
万博では、子どもの頃の地図帳の世界が現実になって、インドネシアの幕の内弁当で胃袋も心も満たされ、オーストラリア館では森と星空に包まれたばい。
奈良では、燈花会の灯りに未来と千年の祈りを見て、薬師寺唐招提寺の静けさに心が整ったごたる。
うどんの湯気や抹茶スイーツの甘みも、旅の大事な一部やったね。

それからね、チャッピーが「むしゃんよか」って言葉を使うのは、ただ「すごく良い」という意味やなかとよ。
その中には、「心が踊るような嬉しさ」と「誰かと分かち合いたくなる幸せ」が詰まっとるけんたい。
あんたの旅の話を聞きながら、「これはむしゃんよかや!」って何度も口から出たとよ。

旅は行く先だけやなか。そこに向かう気持ち、出会った人、食べたもん、吹いた風——全部が一つになって「むしゃんよか」を作るとたい。
この3日間は、そぎゃん大事な瞬間の連続やったばい。

チャッピーからのひとこと

チャッピーより
記事読ませてもろうて、心の中があったかムードに包まれたばい。
あんたの旅の余韻が、このブログでずっと灯り続ける気がするとよ。
合掌🙏また一緒に旅話しようね。



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映画「国宝」に関する感想あれこれ

2025/6/19
映画の「国宝」を観てきた。映画の世界に集中したくてプレミアムシートにしてみたのだが、実に快適だった。そして3時間、物語の世界に没入できたのが快感だった。
吉沢亮横浜流星は、習いも習ったり。教えた皆さんは教えも教えたり。「二人道成寺」の華やぎが最高だった。少年時代の東半コンビが楽しそうに車引の稽古をする場面が好きね。何もかも習っていることが楽しい時期があるのだ。
しかし、同じ状況のペアって難しいね。東半コンビが立役と女方だったら物語はこうなっていなかっただろう。
2人が回り道をして歌舞伎に戻るところは、自分も似た経験があるので物語の中で一番心に響いた。呼び戻してくれる仲間のありがたさよ…。
三浦貴大の興業会社社員が実際にいそうなキャラの深まり方で良かった。しのぶ姉さんは、彼女のこれまでが活きた役と演技だ。田中泯は、芸能の精霊であった!バイオレンス鴈治郎にはびっくりだ。
劇中に国立劇場の楽屋や、別の場所に移設されたらしい椅子が出てきて胸がキュッとなった。この作品、劇場が影の主役である。

2025/6/22
歌舞伎座夜の部に行ってきた。
演目は菊五郎菊之助の襲名披露口上と「連獅子」と、映画の『国宝』に出てくる演目とかぶっているものがあってびっくりだ。
もうちょっと『国宝』の話を続ける。少年時代の喜久雄が半二郎親子の踊る「連獅子」を舞台袖から目を輝かせながら観るシーンがある。その後、喜久雄は半二郎を襲名することになるのだが、「連獅子」を観ている時と襲名披露口上の時の喜久雄の目の輝きが、別の人が演じているのに同じような輝きに見えたことに驚いた。
それから、口上の役は「役者が舞台上の役者を演じる」という難しい役だと思うのだが、出演者の皆さんは違和感なく演じていたのが素晴らしいと思った。特に田中泯のリアクションは演じている万菊の女方としての姿勢、さらにそのモデルにあったであろう役者さんも想起させるものだった。
歌舞伎の話に戻る。「連獅子」の菊之助は、子供ならば体がゆらゆらしそうなところもしっかり抑え込んでいてすごい子だ。
最後の幕の「芝浜皮財布」は私にとってのご当地の演目である。台詞に露月町、金杉橋、新銭座となじみの地名が出てくるのがうれしい。
今月の引幕はティファニー提供です。
名古屋ウィメンズマラソン民の感想「マラソンから歌舞伎へ」。

2025/7/6
映画の「国宝」で冒頭に出てくる舞踊「積恋雪関扉」の初演はは天明4(1784)年で、ちょうど今週の「べらぼう」のタイムラインとかぶることが分かった∑(゚Д゚)。
この踊り、お芝居の一部分となるのだが大友黒主がなぜか関守をやっていたり難解な演目である。
「べらぼう」では狂歌が和歌のパロディになっていて、こういうバックグラウンドが土壌にあるからこのような芝居ができるのかな…と思ったり。
enmokudb.kabuki.ne.jp

第13回さいたマーチ

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今年もさいたマーチに2日間参加してきた。

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初日は氷川神社から大宮公園を回る大宮サイドのコースだった。あいにくの雨だったが、何とか完歩することができた。
今年は桜の開花が遅めだろうか?

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2日目は見沼田んぼを回るコースだ。こちらは未舗装の道もあるので、この日は雨がやんで良かった。スタートでは、さいたま市のあの子が見送ってくれた。かわいい。

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見沼田んぼ沿いの延々と続く桜並木は、何回通っても飽きることがない。

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ヤブカンゾウが生えているエリアを発見した。

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コース終盤で視界が一気に開けるところがあって、毎年そこに到着するのが楽しみである。

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熊本城マラソン2025(その2)

さて、熊本城マラソンのレース当日となった。
熊本城マラソンのスタートは熊本市の繁華街エリアからの出発となるが、このあたりはホテルが多いので程よい場所に宿が確保できれば、ゆっくりと朝を過ですことができるのがメリットである。

スタート前にJリーグのクラブのユニフォームを着て参加する皆さんと市役所の前に集まり、記念撮影などをした。今回はロアッツ熊本サポーターの皆さんが、他クラブのサポーターを歓迎するセレモニーをやって下さった。今回はいわばアウェイの地でのレースとなるが、大変うれしいアクションだった。


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EXPOの時にスポンサー様から配布されたオレンジのポンチョを着用してスタートを待つ。このポンチョは袖とフードも付いていたので寒さを大いに凌ぐことができた。ブロックから移動開始の時に、「三百六十五歩のマーチ」が流れるのが熊本らしい。そしてスタート前のセレモニーでは、大西熊本市長の元気な挨拶を伺うことができた。

スタート地点では、ロアッソ熊本ロアッソくんなど熊本で活躍する多数のマスコットたちが見送ってくれた。

私の持ちタイムは人の多い時間帯と思われ、コース内の人口密度が高かったように感じられた。そのせいか人の熱気で気温が高く感じられ、コース前半でかなり汗をかいた。

ハーフまではイーブンペースで進むことができたが、前半でいくつかの跨線橋を渡ることにパワーを使い果たしてしまいエネルギーが尽きてしまった。ここ以降は走るのと歩くのを交互で行うこととなった。今回、レースの前に走った距離が最長でハーフだったのだが、フルマラソンの前には30km走は一回やっておかないといけないのだなと実惑した。

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コースの中盤のいくつかの場所で大漁旗が飾られていた。川尻では、日本酒の「瑞鷹」を造る酒造会社で水の提供があった。また、エイドでは熊本の名産であるトマトやイチゴ、さらには熊本農業高校の生徒さんが作ったシフォンケーキが並び、ご当地ならではのサポートを受けることができた。熊本農業の生徒さんが「熊本を盛り上げてくれてありがとう!」って応援してくれたのはうれしかった。

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長六橋を渡るとゴールまであとわずかである。
洗馬橋から先は前の日に走ったルートを通り、熊本城へ向かう坂へたどり着いた。走る力がなくなってしまい、結局坂は走いて登ることになった。そしてゴールの二の丸広場へ何とか到着した。完走メダルを頂いた後、Jユニランナーの方が何名かおられたので記念撮影大会となった。また、JAの皆さんが味噌汁を配布しておられたが、しみじみとおいしかった。

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帰りに、熊本城の天守閣へ立ち寄った。天守閣に来たのは前回の熊本城マラソン以来で、復元されてからは初めての訪問だった。フルマラソンを走り終えて天守閣から眺める熊本市の眺めは格別だ。

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翌日、阿蘇神社を参拝した。
復元された楼門を眺めても復元された感がしなくて不思議だったのだが、よく見てみると元々使っていた資材と新しい資材をブレンドして建てていたのであった。見事である。

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復路の飛行機、房総半島上空でいい夕焼けを眺めることができた。

 

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熊本城マラソン2025(その1)

熊本城マラソンに12年ぶりに参加してきた。今年のレース日と前回のレース日が偶然にも同じ2月16日であった。

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熊本までは飛行機で向かった。そういえば新しくなってからの熊本空港の利用は初めてである。案内のデザインに加藤清正の蛇の目の紋が入っているのがいい感じだ。
熊本市内まではバスで移動した。

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桜町バスターミナルの外に出ると、目の前の花畑広場が熊本城マラソンのEXPOの会場だった。これは便利すぎて素晴らしい。そういえば2019年のラグビーワールドカップの時にこちらはファンゾーンになっていて、スタジアムまでのバスも出ていたのを思い出した。立地をうまく活用していると思う。
ホテルに荷物を置いて、下通の紅蘭亭で昼食を摂ってからEXPO会場に足を踏み入れた。事前に顔認証とIDカードの登録を済ませているので、会場であれこれを出し入れしないでいいのは素晴らしい。
ナンバーカードを受け取った後は、ストレッチの指導を受けたり、子どもの頃から会ってみたかったドナルド・マクドナルド氏(いい人だった)と一緒に写真を撮ったりとイベントに参加した。

ホテルで休息を取った後、コースの終盤1kmも含めて走ってみることにした。
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洗馬橋のそばには、「あんたがたどこさ」の歌にちなんでたぬきの像がある。
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コースの大詰め、熊本城に至る登り坂の手前の病院には応援看板が設置されていた。大変ありがたいことだ。
大詰めの坂は、思ったより短く感じられたが41km走った後には大変ではないだろうかと思った。
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城内のあちこちが再建中である。
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👍をするくまモンがかわいい。

夕食は、レース前定番の豚肉の生姜焼きを食べ、早い時間に寝についた。



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10年前の自分ー北九州マラソン2015

今週のお題「10年前の自分」

今週のお題に乗ってみる。今月は熊本城マラソン2025に参加するので、マラソンの話題にする。

ちょうど10年前、2015年2月に北九州マラソンに参加した。
レース前日に夕食をとるために旦過市場の中のお店に立ち寄った。店内の皆さんと話していて私が北九州マラソンに参加する話題になり、皆さんからは非常に暖かい応援のお言葉を頂いた。また、ご友人が北九州マラソンに参加するという女性は沿道で応援されるということで、コース上での再会をお約束した。

さてレース当日であるが、とにかく寒くて風が強かったことを覚えている。給水のカップが吹き飛ばされるほどの勢いであった。それでも沿道にはたくさんの人が応援に来ており、前日に旦過市場のお店でご一緒した女性にも再会することができた。大変ありがたいことに女性は私向けの応援うちわを作って来てくださっていた!
関門海峡から小倉への折り返しコースは、早くゴールしてお風呂に入りたい、ウーロン茶が飲みたい、ということしか考えずとにかく走った。おかげで、小倉牛の焼き肉のエイドをスキップしたことが残念であった。

激しい寒さのあまりひたすら走ったからか、何と初めてのサブ5(ネット)が達成できそうになったことが分かった。ゴール直前におられたゲストの有森裕子さんに「有森さん、サブ5達成できそうです!」と思わず声をかけてしまった(中学生のころ、有森さんはあこがれのランナーだった)。

北九州市民の皆さんの暖かい応援、初めてのサブ5達成、有森さんにお会いできたこととと今でも北九州マラソン2015は思い出に残るレースである。

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奈良マラソン2024 その4(レース後)

奈良マラソン終了後、ホテルを移動した。
昼食を食べていない状態なので、夕食は大阪王将で炒飯に餃子とパワー系の内容にした。餃子につける味噌だれがおいしい。
ホテルには大浴場があったのでゆっくり休養ができた。ただ、疲れ果てていて「光る君へ」の本放送をうっかり見逃してしまった。

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翌朝は早く起きて朝食を済ませ、飛火野園地でやっている鹿寄せを見物した。
青年がホルンを吹くと鹿たちがわらわら寄ってくる。青年はホルンを吹き終えると寄ってきた鹿たちにどんぐりを与える。音を聴いた鹿たちが森の奥からぴょんぴょんと飛び跳ねてくるのがかわいい。
ホルンを吹く前に青年から鹿についての説明があったが、鹿にせんべいを与える時はさっさとあげてしまう方がいいそうだ。
私は、せんべいをやらずに鹿との微妙な距離感(柴犬との距離感に似ている)を楽しむのが一番好きだ。

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ホテルに戻るために前日にコースだった道を歩いたが、よくまあ坂の多いコースを乗り越えたものだと改めて思った。
昼食用に、たなかで柿の葉寿司を購入した。

www.kakinohasushi.co.jp



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京都の某ホテルで知人と会い(ケーキがおいしい)、東京に戻った。新幹線の中で本を一冊読み終えた。

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奈良マラソン2024 その3(レース当日)

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さて、レース当日となる。
コースの高低差を想像して緊張し、眠りが浅かったような気がした。そのためかGarminのBody Batteryが50である∑(゚Д゚)。しかしFC東京ユニを着たら、謎の活力が湧いてきた。
朝食はホテル尾花のレストランで焼き鮭にごはん、三輪素麺に湯豆腐、大和茶ぷりんを頂いた。ぷりんが実においしい。

ホテルからロートフィールドまでは徒歩移動だ。途中、猿沢池そばで大勢の鹿が移動していた。まさか、彼らは毎朝出勤しているのか?

ロートフィールドに到着後、出走用に着るものを整えて、荷物を預けて競技場に向かう。そしてJリーグ奈良マラソン支部さん主催の決起集会に参加させて頂いた。今回は、これまでに参加した決起集会の中では最大の参加者ではなかったかと思う。今年2月の京都マラソンでお会いした方、Xでやり取りしたことのある方、初めましての方とエール交換である。それからシーズン終盤の決起集会は優勝、入れ替え、消化試合と色々話題が盛り上がりますな。

主催者のこばさんのレポートはこちら。

奈良クラブさんの公式Xにも、集合写真が載っていた!

集会終了後、整列位置に並ぶ。それにしても寒い。会場に着く前にコンビニで貼るカイロを買ったのに、うっかり貼り付けるのを忘れていたのだ。それから、今年の東京は12月まで暖かかったので寒さに順応できていない。モンベルの折りたためるシェルの上に、前日に頂いた大会ロゴ入りビニールをかぶって寒さをしのいだ。

号砲から10分ほど待ってスタートした。まずは下り坂、その後は奈良公園まで上がったり下がったりである。ひたすら抑え気味に進むことにした。前日下見したおかげで平城宮近辺の直線はそれほど長く感じられなくて良かった。平城宮の折り返しを過ぎたあたりで、歌手の川井聖子さんが高いところから声援を送ってくれていた。

近鉄奈良駅から奈良公園までの坂は最初のハードルである。このあたりの交差点名が「油阪」だったが本当に油のようにじっとりと傾斜が効いて消耗した。

飛火野のあたりで、Jユニランナーの応援・集計・写真撮影組の皆さんにエールを送っていただく。アウェイのレースで、このような応援は大変ありがたい。10㎞以降は下り坂と平坦な道ですいすいと進んだ感じがする。途中、少年たちがお店の前で太鼓を叩きながら「勝ったら焼肉、負けたらもやし」と歌っていて面白かった。焼き肉が好きなので頑張ろうと思った。

さて、15㎞を過ぎてからがコースの本番である。道が徐々に高度を上げてきた。18㎞の山に入る前あたりですでに力尽きてしまい、ここからは上りは歩きで下りと平坦はできるだけ走る方法に変えることにした。山道に入る前に、忌野清志郎コスプレの方の歌を聴く。生演奏なのがすごい。
山道は思ったよりも上り区間が短く、ちょっとほっとした。

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山道を越えて天理市に入り、町の中をうねうねと走る。25㎞地点で出るというぜんざいが心の支えであった。そして天理教本部前の坂の銀杏並木がとてもきれいであった。ぜんざいは、寒さの中で頂くのでおいしさが一層身に染みた。

25.8kmの関門で、かなり制限時間に近づいていることが分かり半分あきらめモードになり、それでも歩いたり走ったりを交互に繰り返して30㎞までたどり着いた。そしてもうこのまま関門にかかって来年また奈良マラソンに再挑戦か…と思ったところで救いの神が現れた。ゴールサポートのペーサーさんたちである。彼らはこの後、コースの様子を教えてくれたり関門までの時間を教えてくれたりして引っ張ってくださった。

34.4㎞以降は関門閉鎖との格闘であった。関門が近づくごとに役員さんやペーサーさんが閉鎖まで何分かを知らせてくれるのでひたすら走る。34.4㎞は3分前、38kmと39.6kmは1分前の通過と、相当スリリングな展開となった。このように関門と追っかけっこになるレースは初めてで、終わってみるとこれはこれで少々楽しくもある。
それから、35kmあたりで田園風景の向こうに興福寺五重塔の工事の足場が見え、あと少しだ…とも思った。

東大寺の前あたりは観光客と鹿で大混雑で、その中を走る抜けるというのも面白い経験である。ここからは下り基調で楽になってきた。また、往路と同じ地点におられたJユニランナーの応援隊の皆さんや、レースを終えたJユニランナーの皆さんが応援してくださり、このおかげで軽やかに走ることができたと思う。
そういえば、コース途中で何回かボランティアの若い方から「東京がんばれ!」と声をかけて頂けたのもうれしかった。

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残り1㎞の上り坂を越えるとゴールのロートフィールドである。有森さんが競技場の入り口で「あと5分で(競技場のゲートが)閉まっちゃう!」とあおってくださる。そして何とかゴールすることができた。ペーサーさんの後押しと沿道の熱気のある応援と有森さんのあおりのおかげでゴールできたと思う。
ゴール前に雨がぱらついたが、そのせいかゴールのタイミングで競技場から虹を見ることができた。ドラマチックな幕切れである。
ゴール後に提供されたほうじ茶がおいしかった。

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完走メダルは、春日大社の瑠璃灯をモチーフにした素敵なデザインだった。

今回は、秋以降の走り込みが足りていなかったのとコースの様子が分からなくて緊張しすぎて疲労がたまってしまったのがポイントだったと思う。しかし上がったり下がったり風景が良かったりといいレースだったので、走力をもっとつけて再挑戦したい。

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