続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

奈良マラソン2024 その4(レース後)

奈良マラソン終了後、ホテルを移動した。
昼食を食べていない状態なので、夕食は大阪王将で炒飯に餃子とパワー系の内容にした。餃子につける味噌だれがおいしい。
ホテルには大浴場があったのでゆっくり休養ができた。ただ、疲れ果てていて「光る君へ」の本放送をうっかり見逃してしまった。

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翌朝は早く起きて朝食を済ませ、飛火野園地でやっている鹿寄せを見物した。
青年がホルンを吹くと鹿たちがわらわら寄ってくる。青年はホルンを吹き終えると寄ってきた鹿たちにどんぐりを与える。音を聴いた鹿たちが森の奥からぴょんぴょんと飛び跳ねてくるのがかわいい。
ホルンを吹く前に青年から鹿についての説明があったが、鹿にせんべいを与える時はさっさとあげてしまう方がいいそうだ。
私は、せんべいをやらずに鹿との微妙な距離感(柴犬との距離感に似ている)を楽しむのが一番好きだ。

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ホテルに戻るために前日にコースだった道を歩いたが、よくまあ坂の多いコースを乗り越えたものだと改めて思った。
昼食用に、たなかで柿の葉寿司を購入した。

www.kakinohasushi.co.jp



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京都の某ホテルで知人と会い(ケーキがおいしい)、東京に戻った。新幹線の中で本を一冊読み終えた。

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奈良マラソン2024 その3(レース当日)

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さて、レース当日となる。
コースの高低差を想像して緊張し、眠りが浅かったような気がした。そのためかGarminのBody Batteryが50である∑(゚Д゚)。しかしFC東京ユニを着たら、謎の活力が湧いてきた。
朝食はホテル尾花のレストランで焼き鮭にごはん、三輪素麺に湯豆腐、大和茶ぷりんを頂いた。ぷりんが実においしい。

ホテルからロートフィールドまでは徒歩移動だ。途中、猿沢池そばで大勢の鹿が移動していた。まさか、彼らは毎朝出勤しているのか?

ロートフィールドに到着後、出走用に着るものを整えて、荷物を預けて競技場に向かう。そしてJリーグ奈良マラソン支部さん主催の決起集会に参加させて頂いた。今回は、これまでに参加した決起集会の中では最大の参加者ではなかったかと思う。今年2月の京都マラソンでお会いした方、Xでやり取りしたことのある方、初めましての方とエール交換である。それからシーズン終盤の決起集会は優勝、入れ替え、消化試合と色々話題が盛り上がりますな。

主催者のこばさんのレポートはこちら。

奈良クラブさんの公式Xにも、集合写真が載っていた!

集会終了後、整列位置に並ぶ。それにしても寒い。会場に着く前にコンビニで貼るカイロを買ったのに、うっかり貼り付けるのを忘れていたのだ。それから、今年の東京は12月まで暖かかったので寒さに順応できていない。モンベルの折りたためるシェルの上に、前日に頂いた大会ロゴ入りビニールをかぶって寒さをしのいだ。

号砲から10分ほど待ってスタートした。まずは下り坂、その後は奈良公園まで上がったり下がったりである。ひたすら抑え気味に進むことにした。前日下見したおかげで平城宮近辺の直線はそれほど長く感じられなくて良かった。平城宮の折り返しを過ぎたあたりで、歌手の川井聖子さんが高いところから声援を送ってくれていた。

近鉄奈良駅から奈良公園までの坂は最初のハードルである。このあたりの交差点名が「油阪」だったが本当に油のようにじっとりと傾斜が効いて消耗した。

飛火野のあたりで、Jユニランナーの応援・集計・写真撮影組の皆さんにエールを送っていただく。アウェイのレースで、このような応援は大変ありがたい。10㎞以降は下り坂と平坦な道ですいすいと進んだ感じがする。途中、少年たちがお店の前で太鼓を叩きながら「勝ったら焼肉、負けたらもやし」と歌っていて面白かった。焼き肉が好きなので頑張ろうと思った。

さて、15㎞を過ぎてからがコースの本番である。道が徐々に高度を上げてきた。18㎞の山に入る前あたりですでに力尽きてしまい、ここからは上りは歩きで下りと平坦はできるだけ走る方法に変えることにした。山道に入る前に、忌野清志郎コスプレの方の歌を聴く。生演奏なのがすごい。
山道は思ったよりも上り区間が短く、ちょっとほっとした。

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山道を越えて天理市に入り、町の中をうねうねと走る。25㎞地点で出るというぜんざいが心の支えであった。そして天理教本部前の坂の銀杏並木がとてもきれいであった。ぜんざいは、寒さの中で頂くのでおいしさが一層身に染みた。

25.8kmの関門で、かなり制限時間に近づいていることが分かり半分あきらめモードになり、それでも歩いたり走ったりを交互に繰り返して30㎞までたどり着いた。そしてもうこのまま関門にかかって来年また奈良マラソンに再挑戦か…と思ったところで救いの神が現れた。ゴールサポートのペーサーさんたちである。彼らはこの後、コースの様子を教えてくれたり関門までの時間を教えてくれたりして引っ張ってくださった。

34.4㎞以降は関門閉鎖との格闘であった。関門が近づくごとに役員さんやペーサーさんが閉鎖まで何分かを知らせてくれるのでひたすら走る。34.4㎞は3分前、38kmと39.6kmは1分前の通過と、相当スリリングな展開となった。このように関門と追っかけっこになるレースは初めてで、終わってみるとこれはこれで少々楽しくもある。
それから、35kmあたりで田園風景の向こうに興福寺五重塔の工事の足場が見え、あと少しだ…とも思った。

東大寺の前あたりは観光客と鹿で大混雑で、その中を走る抜けるというのも面白い経験である。ここからは下り基調で楽になってきた。また、往路と同じ地点におられたJユニランナーの応援隊の皆さんや、レースを終えたJユニランナーの皆さんが応援してくださり、このおかげで軽やかに走ることができたと思う。
そういえば、コース途中で何回かボランティアの若い方から「東京がんばれ!」と声をかけて頂けたのもうれしかった。

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残り1㎞の上り坂を越えるとゴールのロートフィールドである。有森さんが競技場の入り口で「あと5分で(競技場のゲートが)閉まっちゃう!」とあおってくださる。そして何とかゴールすることができた。ペーサーさんの後押しと沿道の熱気のある応援と有森さんのあおりのおかげでゴールできたと思う。
ゴール前に雨がぱらついたが、そのせいかゴールのタイミングで競技場から虹を見ることができた。ドラマチックな幕切れである。
ゴール後に提供されたほうじ茶がおいしかった。

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完走メダルは、春日大社の瑠璃灯をモチーフにした素敵なデザインだった。

今回は、秋以降の走り込みが足りていなかったのとコースの様子が分からなくて緊張しすぎて疲労がたまってしまったのがポイントだったと思う。しかし上がったり下がったり風景が良かったりといいレースだったので、走力をもっとつけて再挑戦したい。

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奈良マラソン2024 その2(東大寺へのお礼参りからコースの下見まで)

奈良滞在の初日から3日までは猿沢池そばのホテル尾花に宿泊した。朝食に奈良のご当地メニューがたくさん出たり、ロビーに蔵書多数のライブラリーがあったりと良い環境の宿である。

obana.nara.jp

 

朝食を摂った後に、東大寺にお参りに出かけた。コロナ真っ盛りの時期に、ニコニコ生中継の大仏様や二月堂の定点配信に大いに励まされたのでそのお礼参りである。
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本日も鹿との交流を深めるが、鹿せんべいをあげるのには技術を要すると思った。せんべいを持った途端に多数の鹿に囲まれてコントロール力を失い、雄鹿にはズボンに食いつかれた∑(゚Д゚)。鹿は眺めているだけが一番だ。

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天竺様でおなじみの南大門は実に大きい。奈良のお寺は、こちら東大寺薬師寺法隆寺など建築的にダイナミックなところが多いと思った。

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大仏殿そばの池の脇にいい感じにポーズを取る鹿がいて、周囲にいた皆さんもこのポーズの良さを褒め称えていた。

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おなじみの角度からの大仏様である。
大仏様にお参りするのは数十年ぶりだったかと思うが、本当に大きいお姿だ。そして華厳宗の世界観が伝わってきた。また、コロナの大流行を経験したことで大仏様を作った聖武天皇の祈る気持ちが理解できるようになった。

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お水取りの行われる二月堂にも足を延ばした。その道すがら、土産物屋さんの前に黒猫がうずくまっており、その先には鹿が立っていた。猫を見つめる鹿と人間…。

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ニコニコ生中継の修二会の中継でおなじみの角度から二月堂を撮影してみた。いい青空である。お堂からの奈良市内の眺めも実にいい。
いつの日か、修二会の聴聞にも伺ってみたいものだ。

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そしてロートフィールドで行われている奈良マラソンのEXPOにナンバーカード引き換えに向かった。
そういえばロートフィールドの近くにある奈良ユースホステルに高校生の時に泊まったことを思い出した。高校の運動会の1㎞走で最下位になった私が、市民ランナーとなって数十年後に戻ってくるとは、人生はよく分からないものである。
ナンバーカード引き換え所に、なぜか「なら・シルクロード博」の看板があった。これは昭和遺産ではないか。

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ナンバーカードを引き換えた後、出展ブースを歩き回った。奈良県は靴下の産地のせいか靴下関連の出店が多いのが興味深かった。私もソックスとアームカバーを購入した。アームカバーは、奈良マラソン2024のロゴ入りである。

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ステージでは、瀬古さん、有森さん、松井絵里奈さんにせんとくんが挨拶をしていた。そういえば、瀬古さんをライブでお見掛けするのは初めてなんじゃないか。

EXPOから撤収したのが12時過ぎで、この時点で歩数が16,000歩を越えていた!

午後は古い友人と再会し、コースの序盤に当たる平城宮までの道を案内して頂いた。
初めて参加するアウェイのレースなので、こうやって事前にコースの雰囲気を知ることができるのは大変ありがたいことだ。

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奈良マラソンの翌週は若宮おん祭が行われるのであちこちにお祭りののぼりが掲げられている。古典芸能マニアとしては、一度拝見したいお祭りである。

ホテルに戻って休息した後、夕食を摂ってから花園新温泉(昭和な雰囲気の銭湯)で入浴し、寝についた。音に聞く、奈良マラソン中盤の坂道に緊張しつつ…。

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奈良マラソン2024 その1(顔見世見物から奈良への移動まで)

奈良マラソン2024に参加してきた。

ちょうど京都の南座で顔見世をやっていて推しのお方が出演されているので、京都から奈良に移動するコースを取ることにした。
南座の夜の部の終演後にすぐに奈良に移動するため、南座でスーツケースを預かって頂かないといけない、かつスーツケースを持って京都観光は難しいということで、東京を遅めの時間に出発して南座に直行した。

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久しぶりに新幹線の車内で固いアイスを食べた。クラウンメロン味はメロンミルクのようでおいしかった。

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四条駅から地下道を歩いていたらあるところから壁面が新旧のマリオブラザーズの絵柄になっていて、ゲームの各場面のテーマソングが流れていた。この音楽には今でもワクワクしてしまうね。

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さて、南座の顔見世夜の部である。
「元禄忠臣蔵」の仙石屋敷は、討ち入りを終えた赤穂浪士が仙石伯耆守の尋問に応じて討ち入りの様子やその大義を語るのが面白い。仁左衛門の大石の渋い声と、仙石伯耆梅玉の澄んだ声の対比が心地よい。登場する時の仙石伯耆は、朝の稽古を終えて脈拍が上がっている感じがした。
「かさね」は、愛之助の代役の萬太郎が健闘していた。今更ながらではあるが、いい曲だよなあ…。「夜や更けて」のところなど。
「御所五郎蔵」は若手の幕だ。隼人は姿がいい。遠目で見ると若き日の仁左衛門に似ている。セリフに尾鰭がつけばもっと良くなる。巳之助は悪の匂いがいい感じに漂っていた。
越後獅子」はからみが多数出て派手な打ち出しだ。

終演後、スーツケースをピックアップして祇園四条駅に急いだ。祇園四条丹波橋大和西大寺近鉄奈良、と乗り継ぎ2回だったが、接続がうまくいって想定より30分早く奈良に着いた。

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猿沢池のそばで、早速鹿の歓迎を受けた。

 

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第47回日本スリーデーマーチ 2日目20km

第47回日本スリーデーマーチの2日目に参加してきた。
この日は10kmのジョギングをする予定だったのだが、天気が良かったので急遽日本スリーデーマーチの20kmに参加することにした。そして朝早く起きて会場の東松山に向かった。ちなみにこの大会に参加するのは8年ぶりだ。

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1日目は雨模様ながらも参加者は1万人を超えていて、さすがである。10kmの参加者が1万人もいるのか!

 

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ゆるキャラに見送られてスタートした。
今回のコースは、初めて歩くルートである。さて、どのような展開となるか。

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商店街は、スリーデーマーチのために車両通行止めになっていた。

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3km過ぎで吉見百穴を通過する。以前から気になっていた場所である。古代の墓所というが、規則的な穴の開け方が実に不思議な場所である。坪井正五郎のコロボックルの住居説にもうなずいてしまいそうになる。戦時中には軍需工場として使われていたそうだ。
ここの敷地内は休憩所や土産物屋があるので、ひと息ついている方も多かった。

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コースの途中、写真のようにスリーデーマーチ歓迎の横断幕を2つほど見かけた。それだけ地元に根付いていた催しなのだろう。
それから、幼稚園の年長さんと思われる団体さんもいくつか参加していた。ジュニア育成ではないか!

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コース沿いのところどころで、実がなっている柿の木を見かけた。今年は暖かい11月だが、木の方はちゃんと秋モードである。

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ゴルフ場沿いの道も通過する。芝生を眺めているだけでも気持ちがいい。松の木が綺麗に植えられている。

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「鎌倉殿の十三人」でお馴染みの比企氏にゆかりのあるエリアを通過した。ここでは地元のガイドさんから比企氏に関する説明を伺うこともできた。写真に写る比丘尼山のそばに比企尼の庵があったそうだ。

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コース終盤は、森林公園を通過する。ここには中学校のハイキングで来たような気もするのだが記憶が怪しい。
敷地内はとにかく広く、うっかり道を間違ってしまって元のコースに戻るまでに難儀した。
湯茶の接待を受けた後に公演を出て、長い緑道を黙々と歩くと東武森林公園駅に出た。

中学生のハイタッチに迎えられてゴールである。
埼玉県の誇るぎょうざの満洲で食事を摂ったあとに帰宅した。

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東京レガシーハーフマラソン2024

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東京レガシーハーフマラソン2024に参加してきた。2022年に続いて2回目の出場である。前回は病み上がりで絶不調のままの出場で、今回もまた病み上がりの出場となり、どうも季節の変わり目過ぎの10月のレースは難しい。

当日は、国立競技場に開門が6:30、スタート地点のクローズが7:45、さらに荷物預かりは競技場のスタンドの4階まで上がるというあわただしいスケジュールとなっていたので5時前に起きた。前日からえらく緊張していて、起きたら朝7時だった∑(゚Д゚)という夢を見た。

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スタート前に、Jリーグに所属するクラブのユニフォームを着て走る皆さんと集合して記念撮影をした。朝早くからありがとうございました。

2022年とスタートブロックは同じ(おまけにナンバーも近い数字だ)だったが、22年は競技場の外で待機だったのが今年は競技場スタンド下のリングロードで待機になった。体が冷えないので大変ありがたい。スタートまで周囲の方々と話をしながら待機して、おかげで緊張が解けた。

国立競技場のトラックを3分の1周ほどして外苑西通りに出る。ここは上がったり下がったりして富久町から下り基調になるので抑えて走る。
飯田橋あたりからはひたすら淡々と走っていた。前回は中央通りに入って神田駅を過ぎたあたりでギブアップ状態になってしまい、それがトラウマになっていたのだが、何とかそれを乗り越えて走ることができた。
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今回のコースは、日本橋を渡って折り返すルートになっていた。どら焼きのうさぎやの前あたりが中間点だ(写真は試走した時に撮った)。そこで折り返して元きた道を戻る。日本橋三越の前は、走っていて実に気持ちが良い。ここは東京でも一番元気の出るポイントなのではないか。こういうのがあるからマラソンがやめられないのだ。

神田駅に差し掛かるあたりで少々ペースダウンしてきた…と、しばらくすると友人が応援に来てくれていた。知人の応援は大変ありがたい。これで再びスイッチが入り、神田エリアを進んだ。そして飯田橋の給水では、レースのアンバサダーの一ノ瀬メイさんにお会いできた。

飯田橋を越えると、コースのハイライトのゴールまで続く上り坂が始まる。ここはまたもやペースが下がってきたが、坂だから仕方がない。坂の1番のピークでは神田から回ってきた友人、四谷の坂を登りきったあたりではJリーグユニを着て走っている仲間の皆さんの応援があった。おかげで歩くことなく登り切ることができた。事前の試走もやっておいて良かった。試走をしていなかったら途中で歩いてしまったかもしれない。

国立競技場までの残り2kmぐらいは下り坂である。こうなると楽になってきて、走り終えるのが名残惜しくなってくる。沿道の応援の方が「おかえりなさい」と言ってくださるのが往復同じコースの醍醐味だなあとも思ったりした。

国立競技場のトラックを4分の3周ぐらい走ってゴールだ。ここはもう力が出切ってしまってよれよれと走る感じになってしまった!
ゴールして、メダルや支給品を頂いてスタジアムの外に出る。走るのに夢中になっていて気付かなかったが、いい秋晴れだった。
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2024年9月に観た歌舞伎と文楽

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新国立劇場小劇場 文楽鑑賞教室Aプロ

新国立劇場の小劇場の規模は、平成中村座サイズではなかったかと思う。芝居小屋感がしてなかなか良い。
演目は「伊達娘恋緋鹿子」の火の見櫓と「夏祭浪花鑑」に解説がつく。「夏祭」は、現在歌舞伎版も新国立劇場の中劇場でやっている。

出演者は、中堅と若手が中心だったので親近感がある。文楽を観るのを再開して1年が経ったが、若い太夫さんがその間に上達を見せているのも分かってきた。

「夏祭浪花鑑」は出演する技芸員さんたちの着物が夏仕様の白で、それがとても涼やかに見えた。長町裏での主人公の団七のダイナミックな動きが素晴らしい。ただ、照明の加減がどうもうまくいかずで見せ場がちょっと観づらかった。

大学生の頃に文楽で「夏祭浪花鑑」を観た時は、団七の担当の太夫さんの肩衣が団七の着る柿色の団七縞になっていたことが記憶に残っている(今回もそうだった)。その時の太夫、先代の豊竹呂大夫さんの命日が明後日だ。合掌。

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鶴めいホール 「若手人形遣いを観る会 東京二人会」
文楽人形遣いの吉田玉延さんと桐竹勘昇さんが、人形浄瑠璃の演目のワンポイントを抜き出して実演する会である。

玉延さんが女方の「酒屋」のお園、勘昇さんが「傾城反魂香」の雅楽之介の動きの多い部分を遣った。最後は二人で「二人三番叟」で締めくくられた。
途中に出演者のトークが2回入ったが、2人が共演している先輩や同僚にフィードバックを求めたり、難しい役に挑戦する気持ちを話したりと、出し物もトークも2人の真摯な姿勢が素晴らしかった。
また、人形遣いの先輩・吉田玉佳さんが、勘昇さんが雅楽之介の3分の演技に半年稽古した話を受けて、「3分のための半年やな」とコメントされたのが印象に残った。古典芸能では、これはとても大事なことではないかと思う。

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新国立劇場中劇場 歌舞伎「夏祭浪花鑑」
9月の新国立劇場は、歌舞伎と文楽の「夏祭浪花鑑」を上演していた。文楽はトリプルキャストなので、都合4パターンの「夏祭浪花鑑」を観ることができるのである。

歌舞伎は、メインに立ってほしかった人・坂東彦三郎が主人公の団七である。他のキャストもこの人で観たかったという配役が揃っていて楽しかった。数名の方は、師匠や父上の姿がお芝居の先に見えた(良いこと)。

それから彦三郎は東京(江戸)の役者さんなので、劇中で使う祭囃子が江戸のものだったのも興味深かった(歌舞伎は後述のだんじり囃子を使う人が多いような)。文楽は大阪のだんじり囃子で、同じ場面でも受ける印象が全く違うのだ。


港区立伝統交流館 第三回みのり会
文楽の豊竹芳穂太夫と鶴澤燕二郎の勉強会で、今回は「ひらかな盛衰記」の松右衛門内が出た。
芳穂太夫は、時代物を語る快感に満ち溢れていて聴いていて実に楽しかった。燕二郎は力一杯でキレ味のある演奏だった。
燕三さんの講評の「本番までの稽古の蓄積」は、先日の玉佳さんの「3分のための半年」につながると思った。

龍谷ミュージアム秋季特別展 「眷属(けんぞく)」

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京都の西本願寺のお向かいにある龍谷ミュージアムで「眷属」を見てきた。
秋季特別展「眷属(けんぞく)」|龍谷ミュージアム

「眷属」はざくっと言うと一族郎党のこと。今回は仏様の周りにいる眷属の皆さん、例えば十二神将、四天王がメインの展示である。
眷属は顔ぶれが実に豊富で、子ども、玄奘三蔵、インドの神様からお稲荷さんの狐まで含まれる。新薬師寺十二神将が安置されているのも、薬師如来の眷属だから、ということが分かった!
奈良国立博物館に普段はいるらしい迦楼羅大将が、鳥率が高くてしかしかっこよかった。それから東京の霊雲寺蔵の、霊宝をダッシュで追う大威徳明王と眷属の疾走感が気持ちよかった。

見終えたあとは京都駅まで歩いた。西本願寺門前町は、門徒さん向けの旅館や法具店、数珠屋など門前産業が発達していて興味深い。

 

高所恐怖症だが標高2450mに到達できた! 立山黒部アルペンルートの旅(長野駅→地鉄富山駅) 

立山黒部アルペンルートを縦断してきた。
10年前に見た映画「黒部の太陽」の聖地巡礼と今年で廃止になる日本唯一のトロリーバス(立山)に乗るのが目的であった。それから、昔から何となく一回行ってみたかった観光コースだった、というのもある。

今回は長野駅まで新幹線で行き、バスで扇沢に移動してそこから立山に抜けて地鉄富山駅まで行くルートを選んだ。
高速バス電気バストンネル破砕帯トンネル階段階段黒部ダム黒部湖階段ダムカレー🍛トンネルケーブルカーロープウェイトロリーバス階段みくりが池と地獄谷ソフトクリーム階段バス七曲り称名滝再びケーブルカー富山地方鉄道、である。
室堂で一泊するのがベターだろうが、どうしても日程がとれず上記の行程を一日で終えて富山に一泊することにした。
ちなみにスケジュールを組むために日本橋とやま館の観光案内コーナーを利用した。ここには様々な観光関連資料があり、観光相談に乗ってくれる方もいて事前調査には大変ありがたいスポットであった。ここに限らず、各道府県の物産館の観光コーナーは活用すべし。
toyamakan.jp
ちなみにアルペンルートを通過する交通機関のWeb切符を買えば上記の交通がワンストップで利用できるし、スタートする地点で乗車する乗り物の予約もできる。
WEBきっぷホーム | 立山黒部アルペンルート

まずは黒部ダムである。映画「黒部の太陽」ではトンネル工事の最難関として破砕帯が登場するが、洗面所の手洗いの水が破砕帯から出た水だったり、破砕帯の水を使った「ハサイダー」が売られていたり、今では観光客の移動に役立つ存在になっているのであった。また関電の電気バスが通るトンネルの途中には破砕帯の表示もあり、映画の最後に三船敏郎が降り立ったのはこのあたりだろうかと思ったりした。


黒部ダムはとにかく大きかった。それしか感想が出てこないぐらい大きかった。また、ダム沿いのレストハウスは黒部湖を眺めながらダムカレーを食べることができてとても良い。カレーにはキノコが入っていて、長野のご当地感があってこれも良い。


黒部ダムの放水を直近で見られるエリアの近くには、「黒部の太陽」のトンネルのセットを再現した場所があり、破砕帯とトンネルで「黒部の太陽」の聖地巡礼はクリアできた、だろうか。

黒部湖から室堂までは、時間の都合で粛々と乗り物を乗り継いでいく。黒部ケーブルカーは、日本でただ一つの全線地下式とのことだ。確かにケーブルカーというと山の景色を眺めながら乗ることが多いので不思議な感じである。

立山ロープウェイに支柱がないことに驚いたが、旅行後にTverで見たテレビ番組によると、雪崩除けなのでそうである。この辺りだったか、乗車待ちの間にスタッフの方が売りに来たホタルイカの干したやつがおいしかったのだが、うっかり買うタイミングを逃してしまった。
大観峰では乗り継ぎの合間に雲上テラスに行って黒部湖を遠くから眺めた。先ほどはえらく大きく見えた黒部湖が非常に小さく見える。一気に高いところに上がってきたことがよく分かった。

トロリーバスには名残を惜しむステッカーが貼られていた。どう見てもバスなのに、電車というのがやっぱり不思議だった。ただ、乗り心地は軽やかだったような気もする。それから、トンネルの途中に「立山直下」という表示が出てくるのにはワクワクしてしまった。これで旅の目的その2もクリアすることができた。

さて、室堂に到着した。室堂ターミナルは、山の中のバスターミナルという感じがして素敵だ。立山山頂簡易郵便局があったので、土産物屋で絵葉書を買って風景印目当てで自分宛てに本文のない手紙を送った。

そしてあまり想定していなかった収穫に気づいた。標高2450mの室堂平…人生で行った場所の中で一番高い地点に来てしまったのだ∑(゚Д゚)。そういえば、土産物屋で酸素ボンベを売っていた…。
高所恐怖症で登山をやらない私が、公共交通機関のおかげでここまで来られてしまった!!立山黒部の開発をしてくださった皆さん、ありがとうございます!
立山黒部の開発と観光 | 立山歴史探訪 | 楽しみ方ナビゲート | 立山黒部アルペンルート

ターミナルの外に出て、みくりが池を半周した後にみくりが池温泉で自家製のブルベリーソフトを頂き、エンマ台から地獄谷を見物して元の道を引き返してきた。あいにくガスっていたのだがそれでも山々の眺めはなかなかのもので、晴れていただどれだけ絶景なのだろうと思った。次は室堂に一泊してのんびり風景を眺めたり散策したりしながら過ごしてみたいと思った。

室堂からは立山高原バス美女平駅に向かう。車内では観光案内のビデオが流れ、称名滝の見える場所などの見どころでは停車してくれたり、途中で飽きることがなかった。通過した道はマイカーは入れないそうで、そのせいかスムーズに移動ができた。

美女平からは再びケーブルカーに乗った。こちらのケーブルカーは車体の前に巨大な荷台がついていた。立山黒部アルペンルートの乗り物たちはキャラが立っていて実に楽しい。

最後の乗り物移動は、富山地鉄だ。疲れていたので特急で富山に行くことにした。乗ったのは元京阪の車両と見た。地方鉄道で第二の人生を送る車両を見るのは大好きだ。

無事に地鉄富山駅に到着し、スタバで一服してからホテルに行った。夕食は、寿司屋でおいしい寿司を頂いた。満足である。

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清里にフィールドバレエを観に行く

8月初旬、清里フィールドバレエを観に行ってきた。
www.fieldballet.com

清里までは東京からJRで一筆書きの移動ができることが分かり、今回は東京→(北陸新幹線)→佐久平→(小海線)→清里→(再び小海線)→小淵沢→(中央線)→東京のルートを使った。
佐久平で乗り継ぎの待ち時間が長めにあったので、駅のカフェでご当地ラーメンだという安養寺ら~めんを食べた。味噌ラーメンだったが、好みの味付けでおいしく頂いた。
それから少しばかり佐久平の駅近辺を歩き、シャトレーゼでお菓子を購入する。また、佐久市武論尊氏の出身地ということで、駅前にはマンガ「北斗の拳」のキャラクターの描かれたマンホールがいくつか点在していた。

小海線が到着し、清里まで1時間40分ほどの乗車となった。ディーゼル車のゆらゆら感が心地よく、外の風景は眺めがよく、好きな音楽を聴きながらのんびりとしたひと時を過ごすことができた。
途中、JR線の駅で最高地点にある野辺山駅を通過した。子供のころから行ってみたかった駅だ。停車時間が長めだったので、ホームに降りて最高地点の標識を撮影した。

清里駅に着き、宿のチェックインまで時間があったので駅前のレストランでぶどうジュースを飲んで時間をつぶした。
その後、宿に荷物を置いて清泉寮まで行ってみることにした。結構な坂を上ってから食べたソフトクリームは、ちょっとばかりシャリ感があっておいしかった。

夕方、フィールドバレエの会場である萌木の村に向かう。夕食は会場の近所のそば屋で頂いたが、そばにトマトも添えられていたのはご当地感があって良かった。

フィールドバレエを観にきたのは実に久しぶりだったが、会場の周囲にはバレエグッズや食べ物の出店もあって、開演までも楽しく時間が過ごせた。

観に行った日のプログラムはスペシャルコンサートということで、短めの演目の組み合わせだった。
「Tritsch-Tratsch Polka」はチャーミングな雰囲気で、バレエ芸人のけっけちゃんも出演していた。
上野水香の「瀕死の白鳥」は、壮絶な美しさがすごかった。「白鳥」の曲にこの振り付けを組み合わせたのもすごい。
「時雨西行」は日本舞踊とバレエのコラボレーションで、西行の回想シーンの幻想感が会場の佇まいによく合っていた。
白鳥の湖」は3幕と4幕が上演されたが、これもまた終盤の展開が背景の林の奥行きと闇によって深刻さが増した感じがした。

終演後は清里駅方向まで歩いた。前述の清泉寮の上から萌木の村までずっと斜面が続くが、この斜面はどこから始まってどこまで続くのだろう。

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