歌舞伎
新国立劇場小劇場 文楽鑑賞教室Aプロ新国立劇場の小劇場の規模は、平成中村座サイズではなかったかと思う。芝居小屋感がしてなかなか良い。演目は「伊達娘恋緋鹿子」の火の見櫓と「夏祭浪花鑑」に解説がつく。「夏祭」は、現在歌舞伎版も新国立劇場の中劇場…
8月初旬、清里フィールドバレエを観に行ってきた。 www.fieldballet.com清里までは東京からJRで一筆書きの移動ができることが分かり、今回は東京→(北陸新幹線)→佐久平→(小海線)→清里→(再び小海線)→小淵沢→(中央線)→東京のルートを使った。 佐久平で乗り継ぎ…
毎年、1月は歌舞伎を観に行く回数が増える。東京の場合、1月は歌舞伎座と国立劇場に加え、新橋演舞場や浅草公会堂と歌舞伎を上演する劇場が増えるからである。今年も例年通り複数の劇場で歌舞伎を観た。以下、備忘録として。 1月2日 歌舞伎座 夜の部 「鶴亀…
国立劇場が2023年10月31日をもって一旦閉場した。 閉場とはいうものの、その後の見通しが見えていなくてもやっとするものがある。しかし国立劇場は人生で一番長く通っている劇場だったりするので、国立劇場の思い出をまとめてみようと思う。 国立劇場に初め…
※Noteに2021年5月29日に掲載した文章に加筆修正しました。歌舞伎俳優の片岡秀太郎さんが2021年5月22日にお亡くなりになられました。秀太郎さんは、いつでもどの演目でもお芝居を実に楽しそうにやっておられました。その楽しさが見ているこちらにも伝わってき…
南座に三月花形歌舞伎を観に行ってきました。右近・壱太郎・莟玉・千之助・鷹之資がメインとなり、「仮名手本忠臣蔵」を大序〜四段目までは右近と壱太郎が交代で解説役となる「解説 <仮名手本忠臣蔵のいろは>」五・六段目は上方の型と音羽屋の型を交互に…
歌舞伎座の二月大歌舞伎第二部は「女車引」と「船弁慶」の二本立てだった。演目が舞踊のみという組み合わせは、二部制の復活も決まった今となっては珍しいことになるのかもしれない。「女車引」は、「菅原伝授手習鑑」の「車引」を舞踊化してかつ三兄弟をそ…
国立劇場に歌舞伎を観に行ってきた。「遠山桜天保日記」、歌舞伎の遠山の金さんである。金さんを演じるのは尾上菊五郎丈だ。 www.ntj.jac.go.jp 今回は3階席で観た。国立劇場は3階席からでも花道がしっかりと見えるのがありがたい。物語は、芝居小屋に出入り…
浅草公会堂で新春浅草歌舞伎の第2部を観てきた。新春浅草歌舞伎はコロナの影響で一昨年、昨年と中止になっていたので3年ぶりの公演になる。今年から沿道の観戦OKとなった箱根駅伝と共に、三が日にルーティンで観ていたものの数々が再び戻ってきたのはうれし…
好きなジャンルでのこれ1本を挙げてみます。 邦画「土を喰らう十二ヵ月」沢田研二扮するツトムと過ごす穏やかな十二ヵ月の暮らしが心地良い。ツトムの飼っているワンコのさんしょが作品の良き香辛料になっていた。中江裕司監督は新境地を拓いたのでは。 洋画…
東京都美術館で開催されている「展覧会 岡本太郎」を観に行ってきた。「タローマン」の影響なのか、場内には子供も多数来場していて、かわいい感想の声が聞こえてくるのが楽しい。そういえば、「芸術は爆発だ!」と言うCMが私の岡本太郎事始めで、もうあれは…
歌舞伎座の十二月大歌舞伎昼の部を観てきた。先月に続き十三代目市川團十郎白猿襲名、八代目市川新之助初舞台の興行である。 まずは「鞘當」。幸四郎、松緑、猿之助と同世代が揃う。松緑は先月の「助六」の意休に続き、いい敵役ぶりである。彼はこの2か月の…