続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

グラスの底の顔じゃなくてマクセルのビデオー展覧会 岡本太郎

東京都美術館で開催されている「展覧会 岡本太郎」を観に行ってきた。
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タローマン」の影響なのか、場内には子供も多数来場していて、かわいい感想の声が聞こえてくるのが楽しい。そういえば、「芸術は爆発だ!」と言うCMが私の岡本太郎事始めで、もうあれは40年前の話だ。昔も今も岡本太郎と子供の親和性は高いのかもしれない。

場内は写真撮影可能で、印象に残った作品をいくつか。
「TARO鯉」
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「犬の植木鉢」
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このあたりは、作品に満ち溢れる無邪気さが好きだ。観ているこちらもニコニコしてしまう。
まひるの顔」
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「夜明け」
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岡本太郎の絵というと原色や黒が印象に残るのだが、この2作品はピンク色が目を引いた。「まひるの顔」では昼のゆったりした雰囲気を、「夜明け」では夜明け空の色のグラデーションをうまく支えている。

それから、かつて千谷道雄さんの「幸四郎三国志」で読んだ、東宝劇団時代に白鸚さんと吉右衛門さんの踊った「寿二人三番叟」のデザイン・ドローイングも展示されていた。三番叟の体から水玉のようなものが飛び出したりしていて歌舞伎にしてはぶっ飛んだデザインだが、舞台写真を見るとレビュー風だったのでそれはそれでいいのかもしれない。
舞台がらみでは、武智鉄二の演出したオペラ「ローエングリン」にも関わっていたそうでその関連資料も展示されていた。私の行くところ、武智鉄二の出没率が高いな…。

ところで会場には前述の「芸術は爆発だ!」のCMのビデオも流されていた。岡本太郎がピアノを弾く内容。私はこのCMを底に顔のあるグラスのものだと思い込んでいたのだが、正しくはマクセルのビデオテープのものだった!40年間ずっと勘違いしていたのでした。でも確かに見ていたのはマクセルのピアノを弾くCMで…どこでグラスとビデオが記憶の中で入れ替わったのか?
ちなみに顔のグラスも展示されていた。f:id:bondanavera:20221225135153j:image
グラスの底に顔があったっていいじゃないか。

 

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