続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

歌舞伎座 二月大歌舞伎 第二部

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歌舞伎座の二月大歌舞伎第二部は「女車引」と「船弁慶」の二本立てだった。演目が舞踊のみという組み合わせは、二部制の復活も決まった今となっては珍しいことになるのかもしれない。

「女車引」は、「菅原伝授手習鑑」の「車引」を舞踊化してかつ三兄弟をその奥さんたちに変えた演目だ。
魁春の千代は、登場した時のふんわりとした品格が印象に残る。そして春の雀右衛門、八重の七之助とはうまくバランスが取れた配役だった。炊事をする場面は、楽しそうなおしゃべりが聴こえてくるような感じがした。

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船弁慶」は、五世中村富十郎の十三回忌追善の演目だ。‪鷹之資‬が静と知盛を演じたのだが、静が父上にとても似ていて驚いた。静かな台詞回しの中に現れる感情のゆらめきが美しい。そして、足さばきなどの動きの良さに見とれてしまうのも富十郎譲りだと思った。‪鷹之資‬は、踊りを見るのが楽しみな役者になるのではないか。

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