続ブログションガネー

心にうつりゆくよしなしごと

オンラインで祖父を偲ぶ

2021年は祖父の十三回忌の年でした。
本当は法要に参加したかったのですが、祖父の菩提寺は遠い場所にありこのような世情で行くことができません。そこで今回は祖父の思い出を少し書いてみようと思います。

祖父とは離れて暮らしていたので、全部で20回程度しか会っていなかったと思います。しかも、少々話しかけづらい威厳があったのと、普段一緒に暮らしていないので何だかはずかしくて、祖父母の家に行ってもたくさん話をすることがあまりありませんでした。
ただ、運転免許を返納するまでは私を空港や駅まで迎えに来てくれ、改札の向こうに祖父の姿を見かけると「じいちゃんの家に遊びに来たぜ!」感を感じたものです。

祖父との一番の思い出は、ちょうど十数年前の新緑の時期に遊びに行ったときにワラビ採りに誘ってもらったことです。
山菜取りはそれまでやったことがなかったので、ワクワクしてワラビを採る場所に向かったところ結構な斜面で、高所恐怖症の私は恐怖に震えながらワラビを取りました。その場所に慣れている祖父はホイホイ移動してサクサクとワラビを採っていました。

昼間は高校野球や大相撲の中継をよく見ていたので、今も相撲を見ると祖父のことを思い出します。

祖父は従軍体験もあり、戦争の体験談はもっと聴いておけば良かったと思います。

いとこや私が祖父母の家から帰る日、いつも祖父は孫と離れるさびしさのあまり部屋にこもってしまいました。
ちなみに祖父の飼っていた柴犬のモモコさんもその気質を受け継いだのか、私たちが祖父母の家を出発する時はさびしげな表情をして、こちらを向いてくれませんでした。

hamachidori.hateblo.jp

話は変わりまして、祖父の命日にNHK BSプレミアムで放送された火野正平さんの「日本縦断 こころ旅」のスタート地点が福岡の宮地嶽神社さんでした。祖父が宮地嶽さんの神様の描かれた掛け軸を床の間に掛けていたのを思い出してびっくりしました。Remember meした祖父!

www.nhk.or.jp

次の十七回忌では、法要に参加できる環境になることを祈る次第です。

※Noteに2021年4月30日に掲載した文章に加筆修正しました。